ちょっと堅い話になるが、最近気になること。
日本では気候変動のことを「地球温暖化」と言い続けている。
(一時、NHKは「温暖化」から「気候変動」を使うようになっていたが、最近は止めてしまったようだ)
メディアが言い続けたため一般化してしまい、いまさら変えられないと言うことかもしれないが、これはとても誤解を招く状況になっている。
欧米(特に欧州)では、かなり以前から "地球温暖化" (Global Warming) は、 "気候変動" (Climate Change) を引き起こす重大要因であり、人類への脅威は、温暖化そのものではなく、それによって引き起こされる気候変動だとして、 Climate Change を一般的に使っている。
先の COP15 で締結しようとしていたのも、「国連気候変動枠組条約」であることからも、世界の脅威への共通認識は「気候変動」なのである。
温暖化という言葉は、気候変動の片側しか示さないものなので、昨今のような寒波が来ると、「温暖化の影響が心配され、今年は暖冬と予想されていましたが、これでは寒冷化ですね」とか、平気でニュースキャスタが言っていたりする。
気候変動の脅威は、極端な気候(以前は異常気象と言っていた)が我々を襲うことである。寒波・熱波、巨大台風、大雨・干ばつなど、自然は絶妙なバランスで均衡していることを考えると、「地球温暖化」がいかに不適切な表現かがわかると思う。
この寒波で雪が本来降らない所に降っていること自体が、気候変動の表れと捕らえると、皆、納得できるのではないだろうか。
(個人的には、日本海の海水温の上昇が雪雲を大量に発生させる要因になっている可能性があると感じている)
2010年1月18日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿