会場内エコツアー「E. エコビジネス最前線ツアー2」に参加した。
このツアーは二つのエコ(エコロジー&エコノミー)を追求した環境ビジネスを探る、と銘打たれている。
ナビゲータは、永石 文明さん(環境教育コンサルタント/東京農工大学・文教大学非常勤講師)である。
集合場所に行くと、各自にレシーバとイヤホンのセットが渡される。なるほど、これで騒音のある会場内でもナビゲータの解説が良く聞こえるという訳だ。
【更なる高みを目指すリコー】
最初に向かったのはリコー。リコーは以前から環境配慮型の製品や雑誌広告などで有名だが、具体的に何をしているのかはよく知らなかった。
今回のツアーでは、自社製品を超えた、生物多様性保全の取り組みが紹介されていた。生物多様性という言葉は、聞きなれないかも知れないが、来年からはよく耳にすることになると思う。一言で言うと、地球上の多種多様な生物の生態系そのものであり、その保全とは、絶滅危惧種を含む生態系の多様性を、人間もその一種としての責任を持って守っていく、というところか。
人類はこれまで、化石燃料を燃やし、大量の廃棄物を出し、資本主義先進国では環境よりビジネス優先で巨万の富を築いてきた。その代償として、森林伐採や水資源の大量搾取、石油製品(プラスチック等)による海洋・土壌破壊など、つけを地球に回し続けてきた。その結果、温室効果ガスの排出過多を引き金とする気候変動を引き起こし、ビジネス以前に自分自身の将来が危ういことをやっと悟ったのである。
地球全体を俯瞰する視点を持ち、地球の多種多様な生態系の一部としての人類は何をすべきか。生物多様性を守ることは持続的な社会を維持することにつながり、それはひいては自分(とその子孫)を守ることにつながる。それに気づいた企業や個人から行動が変わり始めているのを強く感じた。
なにやらエラソーなことになってきたので、次~。
【びっくりドンキーにびっくり】
聞いたことはあるけど、行ったことないハンバーグレストラン。アレフって会社がやっている。全然知らなかったけど、省農薬米や循環型の牧場など自然共生型の農業に力を入れている。
「ふゆみずたんぼ」というプロジェクトにも賛同しており、懐かしいヤゴ(イトトンボ、シオカラトンボ、ギンヤンマなどの幼虫)を生体で展示していた。
となりには、会場内のレストランでもあるびっくりドンキーを出展しており、とてもおいしそうなハンバーグを見て、この辺りから明日もまた来ようかなぁ、と思い始める。
【お茶はやっぱり伊藤園】
次は伊藤園。色々事業展開しているが、今回はお茶一色。原点回帰というか、本業を持続可能にするための、必然でもある。
お茶が大量に出荷されるということは、お茶ガラも大量に出るということ。そのお茶ガラを紙やプラスチックに混ぜて再利用し、ボールペンやベンチまで作っているのに驚いた。中でも、ビーズ状のクッションボールにお茶を混ぜ、枕の中身にしているのはとても良い。いい香りで癒されました……
(ツアーは続く)