2009年11月28日土曜日

伊藤真一

彼とは同世代ということもあり、やはりいつまでも活躍する姿は心に響くものがある。
NSR500 というじゃじゃ馬を乗りこなし、奇跡とも思える速さを見せる一方、限界を超えてクラッシュしてしまうその走りの熱さは、観る者を魅了していた。

雨の日本グランプリ鈴鹿の 130R。僕はシケインから彼の走りを観ていたが、ラップごとに少しずつペースが上がり、観衆は大いに沸いていた。しかし、同時に 130R でほんの少しずつだがアウトにはらんでいく…
そして、ついに白線に乗ってしまった彼の NSR はシケインまで滑ってきた。

久々にスポットでドゥカティから MotoGP に出たときは、BOX (ピットイン) のサインボードを見逃し、失格になったのも記憶に新しいところ。

彼らしい逸話は数々あるが、日本を代表するロードレースライダーの一人であることは間違いない。また、NSR/V, RVF, VTR, RC211V, CBR と  2st/4st を問わず数々の形式のエンジンを乗りこなした達人でもある。

近年の走りは安定して速く、参戦を続ける全日本は TV 放送がないため、彼の走りを観る機会があまりなかったが、NHK が「スポーツ大陸」で明日から放送する。

NHK スポーツ大陸「最後まで走りつづける~オートバイ 伊藤真一~」
[BS1] 11月29日(日) 午後7時10分~7時55分
[総合] 11月30日(月) 午後10時45分~11時30分

2009年11月26日木曜日

重すぎる…

マンションの大規模修繕工事が始まる事になり、バイクの置き場所を半年の工期中変更することになった。ところが、その変更先が、スロープを上がった二階の駐車場の一画。これだけだと別に何の事はないのだが…

知っている人は知ってるけど、我が家のブルは既に 3 年近く不動のまま。車検も切れてバイクカバーは掛かっているものの、屋外で放置状態だった。

この三連休は家の仕事で帰省していて、業者からの移動期限は昨日まで。(汗)

で、昨日。まずはカバーの後輪側に掛けてある U 字ロックを外そうとすると、これが固着していて全然シリンダが回らない。とりあえずはフロント側のワイヤー+ブレーキディスクロックは外れたのでカバーを外してみる。
予想はしていたものの、アルミ部分にもポツポツした錆が浮き始め、メッキ部分には一部赤錆もある。黒塗りのクランクケースやシルバー塗装のタンクの一部も塗装が錆で浮き始めている。(泣)
あまりにも可哀想なブルの変わり果てた ? 姿に、今後は乗れない時でも磨くだけはしてやろうと反省。(;o;)

U 字ロックが外れないので、キーをペンチで押さえて「エィ!」っと回してみたら、キーがボッキリ!!折れました。。。

仕方なく工事現場責任者に相談すると、かなり大きなカッターを持ってきてくれたが、ワイヤーロックは切れても、鋼には全く歯が立たない。
(U 字ロック恐るべし)
で、結局、一日待ってもらった上に、今日グラインダーを持ってきてもらって切ってもらった。トホホ。。。

当然だが、バッテリー完全放電でエンジン始動不可なので、自力では上れない。タンクには満タンのガソリンを入れてあったけど、なんか変な色。ヤバい感じ。(おそらくキャブも詰まっていると思う)

現場責任者の方とグラインダーで切ってくれた方の二人が押してくれて坂を上るが、これが死ぬほど重かった。装備重量 250kg 超のバイクは押すもんじゃないね。(と言って、体力の衰えをゴマかす(爆汗)

手伝ってくれた方、本当にありがとうございました。

マンションのみなさん、工期を遅らせたのはこのワタシです。ごめんなさい。

ブルさんに「お前は俺に乗る資格はあるのか?」と言われた気分。バイクは体力に合わせて選びましょう。(笑)

2009年11月16日月曜日

今シーズンの振り返り

【MotoGP】
日テレ地上波のみで観戦予定だったが、青山の活躍などもあり、結局 motogp.com の後半戦 50% オフのシーズンパスも購入することになった。

125cc クラスはあまり観てなくて、とりあえずチャンピオンのシモンの顔を覚えられた程度。(眉が太くて、何となくギャリー・マッコイを彷彿とさせます :-)小山、中上の日本人勢も勢いが無く、ルーキーズ・カップの延長線上のようなメンバーの戦いに、やはり今ひとつ付いて行けませんでした。老練な妖怪のようなライダーばかりが勝つのも問題(発言?)w ですが、マルチネスや坂田・上田時代の面白さ、終盤にかけての駆け引きが一番面白いクラスなだけに、もう少しベテランやスペシャリストが残れるレギュレーションになって欲しいです。

250cc クラス。今年で 60 年の伝統あるクラスが幕を閉じ、最後のチャンピオンが青山博一という素晴らしいシーズンでした。来年からの Moto2 は、参加チーム、台数共多く、激戦が期待できますが、反面純粋にレーシング・オートバイとしての側面からはエンジンがホンダに統一されるため面白みに欠けるような気もします。2st から 4st という大きな転換点でもあり、特に 2st に比べて繊細なアクセラレーションとエンジンブレーキ特性に順応できるかどうかがライダーに問われることになるでしょう。
チャンピオンシップ上位 4 人全てが MotoGP クラスに上がるというのも異例。マルコ・シモンチェリが頭一つ抜けているイメージがありましたが、博一の粘り強さとタイヤの使い方の巧さも光りました。この二人は、来年は基本的には同じマシンに乗る筈なので、特に注目して観たいと思います。
青山周平、高橋裕紀の両名には、新しいクラスでの再起に期待しています。

MotoGP クラスは、ケーシーの不可解な病欠もあり、ロッシが GP 通算 9 度目のチャンピオンを獲得しました。しかしロレンソの速さも確実なものとなり、以前のような絶対的な強さは見られなくなって来ています。ケーシーも復帰後は尋常じゃない速さを見せ、コンディションさえ良ければ、ロッシ安泰ではないことを証明しました。(猿も木から落ちる(ウォームアップのハイサイドリタイヤって前代未聞!?)のも証明しましたが…)
ホンダワークスに関しては、マシンというよりはライダーの問題になりつつあるように見えます。ダニ・ペドロサは速さこそあるものの、勝ち方という点ではバトルに弱く、先行逃げ切りパターンが定着しつつあるのが気になるところ。ドヴィは一度勝ったもののそれっきりと、かなり厳しい状態です。最終戦や来年型ではサスペンションをショーワからオーリンズに変更して来ているようですが、原因がライダーにあるのであれば、あまり効果はないのではないか、と思います。ホンダの GP マシンがショーワ以外のサスになるのは、これが初めてではないでしょうか。

また、来年から日本 GP に行きたいな。

【SBK】
worldsbk.com で観戦しようと気合いが入っていましたが、結局 2 週遅れくらいの JSPORTS ESPN での全戦観戦となりました。

芳賀が盤石と思われたチャンピオンシップは、最終戦、まさかの展開でスピーズの手に渡ってしまいました。転倒クラッシュの多いシーズンで怪我に泣く選手も多く、芳賀以外の日本人はほとんど活躍することなく終わってしまいました。芳賀はドゥカティワークスのトップライダーとして、イタリアでは原田以上の名声を得たのではないかと思いますが、来年はファブリッチオの成長も著しいので、気合いを入れて行って欲しいと思います。

中野くんの引退には本当にビックリしました。100% で攻められないこと、代役のシモンチェリがマシンの戦闘力を証明してしまったこともあると思いますが、ずっと活躍を観て応援して来た身としては寂しいです。また違うフィールドで GP をはじめとするバイクレース界でお会いできることを期待しています。本当にお疲れさま。そしてありがとう。

【WRC】
ミッコがぎりぎりまで追い詰めたものの、結局ローブの前人未到 6 年連続チャンピオンが決定しました。

シトロエンの強さに大きく貢献したダニエル・ソルドは安定性を増し、ターマック以外でも確実に速くなりました。一方のフォード勢は、ミッコ一人が頑張る苦しい展開で、ラトバラの成長が急務です。

来年は、C4 を得たペターの復活と、セバスチャン・オジェに注目して観たいと思います。WR カーが観られるのも来年までなので(ロッシもそれが理由でまた出るようですが… :-)ラリージャパンにも行ってみたいな〜。

【F1】
情熱を持ち続けるものにのみ幸福は訪れる。ブラウン GP の面々、本当におめでとう。

ドライバーチャンピオンシップは別として、F1 の存在意義というか、自動車メーカの姿勢がハッキリ分かったシーズンだったように思う。トヨタは結局勝てずに撤退。BMW も居なくなる。

レースをコストとか効率とか事業性とかで見るメーカはどうか去って下さい。メーカのトップは自分の作ったモノがどれだけ速いか比べてみたくないのかな? もっと素朴で純粋な情熱がどんどん無くなり壊れて行くのは観ていて哀しいです。

以前にも書いたけど、特にレースそのものが本性であったホンダには、F1 でなくともいいので、次世代自動車の技術革新をレースを通じて成し遂げて欲しい。そうしないとモータ、バッテリ分野でも確実に遅れをとるだろう。(レーシング・モータ、レーシング・バッテリという分野はきっと出てくるし、エネルギー効率や発熱の問題など、次世代自動車の性能向上にレースはなくてはならないと信じています)


【その他】
今シーズン観て面白いと思ったその他のモータースポーツ達。
  • レッドブル・エアレース
    • 2007 年から JSPORTS で観だしたが、今シーズンから室屋義秀がフル参戦して俄然注目に。今年八景島上空で彼のエアロバティックを観る機会があったが、あれ以上の正確なコントロールを超低空で求められるエアレースの次元の高さに改めて感服した。日本ラウンドやらないかな〜。フジ TV は早速目をつけて放映中なので、来シーズンからはもっと観る機会も増えるカモ。
  • WTCC(ワールドツーリングカー選手権)
    • DTM の成功を見て、FIA が始めたツーリングカーの世界選手権。まだ歴史は浅いがかなり市販車に近いクルマが激しいバトルを繰り広げ、見応えがある。しかし、トホホなことに、日本車が出ていない。環境にも配慮したレギュレーションは今後も激しく変わる可能性が高いので、プリウスやインサイトで出てみてはどうですか? トヨタさん、ホンダさん!

2009年11月12日木曜日

ドンキー

久々の更新です。ご無沙汰しています。
10 月に自転車を買いました。ドンキー号といいます。
以後お見知りおきを。(^^)/~

【出会いまでの経緯】

運動不足解消のため、自転車が欲しくなりました。最近は 1 万円未満の新品もあるのですが、そのせいか自転車を大切にしない人も増えたように思います。
駅前の放置自転車のリサイクル販売も以前は行っていた地域が多かったようですが、直す手間と人件費を考えると、安価な自転車の台頭でやめる所が増える一方のようです。

この夏に、青森の実家に帰りましたが、そこでのメインの交通手段は実家のママチャリでした。自転車に乗ったのは久々でとても爽快な気分でした。
母の自転車はパナソニック製で、内装 3 段のギアがあり、LED のオートライトも付いており、乗りやすく、自転車が楽しく快適な乗り物であることを思い出すには十分でした。

高知での学生時代、我が家にはクルマがなかったため、自転車は当たり前の乗り物で、遊びに行くにも通学にも、それこそ毎日乗っていました。当時は外装の 5 段変速が主流で、その後、チェーンホイール側も 2 段、3 段とスプロケットが増えて行き、徐々にロードレーサーが流行して行きました。その流れの中、学生だったこともあり、自転車=スピード命 と思って過ごしました。(笑)

横浜に住んでもう 20 年以上になりますが、長く北部の傾斜の多い地域に住んでいたこともあり、自転車は親友に貰ったギアなしのスポーツ車?をたまに乗るくらいで、すっかり縁遠い存在になっていました。

MTB (ATB) 〜ミニベロ・折りたたみ車がブームになったときも、少し距離を置いて眺めているだけで過ごしました。ただ、306 に乗るようになってからは、フランスの実用性(合理性)とデザインの両立という精神が、プジョーの自転車にも宿っていること知り、強い興味を持って見ていましたが、プジョーのショールームに飾ってあり、購入可能だった自転車は、あまりに高価であったため、ついに購入するには至りませんでした。

今回改めて自転車に興味を持ち、環境負荷の観点などいろいろ考え、調べているうちに、再生自転車を横浜みなとみらい地区でレンタルしている NPO ナイス・ヨコハマを見つけました。戸部にある事務所は再生自転車の販売所も兼ねているとのことだったので、まずはどんなものがあるのかを一度見に行ってみることにしました。イメージとしては、泥よけや前カゴがありながらフレームはダイヤモンド型のプジョーの古めのスポーツ車やシティサイクルか、一度観て以来ずっと欲しいと思っている Pacific18 (BD-1 の OEM だが、サドルはプジョー製) に似たようなシンプルな小径車を想定していました。

はたして、事務所に初めて観に行ったその日、たくさんの自転車の中にシンプルだけどとても気になる 1 台がありました。何のロゴも無く、16 インチの小径車。アルミダイヤモンドフレームで軽く、青森の母チャリと同じ内装 3 段ギアまで付いていました。だけれども、決して高価なバイクには見えません。さんざん眺めて試乗させてもらった後、一度退去して、ゆっくり昼飯を食べて考えて、やはり気になるので購入することに決めました。その時、無理をお願いして、丁度その場に転がっていた前カゴを付けてもらうことにしました。(整備担当のおじさんは、このタイプにはカゴは付けるものではないし、つけてもハンドルバーに引っ掛けるタイプのカゴは今持ってないし…と、余り乗り気ではなかったのですが… ^^)

整備に数日かかるということなので、その間、あの自転車はいったい何処の何者なのかを調べたくなりました。インターネットでさんざん調べたあげく、ついに (というかやはり ? )、2ch でヒントを得ます。2007 春〜2009 夏にかけて良品計画(無印良品ブランド)で販売されていた、アルミ 16 型ミニサイクルのようでした。

カタログ (2007 年春夏版2009 年春夏版) によるとスペックは以下の通り。
  • 重量: 11.0 kg
  • 折りたたみ時サイズ: 幅 28.5 x 全長 138.5 cm
ペダルを折りたたみ、ハンドルを 90度曲げると、幅が 30 cm 以下になり、狭い場所にも駐車可能なことが売りのようでしたが、カゴを付けてしまったので、このスペックは台無しです。(^^;
実車の状態は非常に良く、細かい傷はあるものの、錆はハンドルポストの先端にあるクイックロックの鉄製部分だけでした。前カゴ、ワイヤー鍵、荷かけフック等含む装備重量は、実測 12.6 kg。シートステーにある製造年らしき記載から、どうやら 2007 年モデルのようです。

【しばらく乗ってみて気づいた点】
  • ギア比
    • コストダウンのためだろうが、チェーンリング、スプロケット、内装ギア回りはママチャリと共通と思われる。普通に漕ぐと 1 速では歩行者に抜かれ、3 速でもママチャリにぶち抜かれるほど遅い。ほとんど 3 速固定なのにグリップシフト。(笑)
  • ブレーキ
    • リヤはいわゆる、バンドブレーキ。昔はこれが普通だったが、今時懐かしいキーキー音がものすごい。少しバンドのクリアランス調整をしてみたら鳴らなくなったが、長い坂を下ってブレーキを多用したら元通りに。(^^;
クランクも短めなのでペダルの踏み込みは非常に軽く、長時間漕げるので、目的通り運動には良さそうです。ポタリング専用車として大事に乗って行きたいと思います。